【コラム】カーテン(ウィンドウトリートメント)を選ぶポイント!
こんにちは!
愛知県安城市の一級建築士事務所 翔・住空間設計 デザイナーの井上です。
家づくりで欠かせないものの一つに、カーテン(ウィンドウトリートメント)がありますが、皆さんどの段階で検討しますか?
※ウィンドウトリートメントとはカーテンやブラインドやローマンシェードやロールスクリーンなどの製品の総称です
おそらく、打合せも含めて最後になってしまう、あるいは家が建ってからになってしまうという方が多いのではないでしょうか?予算外になってしまう、という話もよく耳にしますが、侮ってはいけません!カーテンやブラインド、シェードなど(ウィンドウトリートメント)は住空間にはなくてはならない重要アイテムです。
なぜかといいますと。。。
【役割】
-
紫外線から守る
-
室内に入る自然光の量をコントロールする
-
内外からの視線の調整をする
-
遮熱、断熱、防音などの機能がある
-
インテリアとしての雰囲気づくり(装飾性)
入居1日目から必要な役割を「機能」と「デザイン」の両面でこんなにも担っています!その上、全窓に取り付ける必要はありませんが費用もかさむので、予算に組み込んで考える必要があります。弊社ではアクセントクロスを決める段階か、それより前にご提案しています。ですので、もちろん見積書にその項目の記載をします。
ではまず、どの部屋に、どの窓に、どんなカーテンを選べばいいの?
と、なりますよね。
なので、実は奥が深いウィンドウトリートメントの種類や機能、メリット・デメリットをまとめ、選ぶ時のポイントを解説していきますので参考にしてくださいね!
ドレープカーテン
もっとも一般的で「カーテン」といえばこちらを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?厚手の生地でヒダがあるカーテンです。ヒダがないものもありますが(ストレート仕様) ドレープ=ヒダを意味します。
【特徴・メリット】
・ゆったりとした美しいヒダが優雅な印象を与える
・生地、色、デザインが豊富である
・遮光性、遮熱性、防炎、防音機能など機能性に富んでいる
・耐久性も◎ 10年程使用できる
・ウォッシャブル生地であれば家庭の洗濯機で洗濯可能(ネットに入れて優しく洗ってね)
【オススメの窓】
・掃き出し窓
・腰窓
・大型窓
【オススメの部屋】
・リビング
・寝室
・子供部屋
【注意してほしい・デメリット】
・部屋に対してそれが占める面積が大きいので、カーテンの柄や色がそのまま部屋の雰囲気を作ります。(メインカラー) 床・壁・家具との相性や、その部屋のスタイルを考慮する必要があります。
・カーテンを開いたと時に両側(片引きでしたら片方)にボリュームがある形でまとまるので、窓や部屋全体を狭く感じさせてしまいます。部屋をスッキリと見せたい場合はお勧めしません。
レースカーテン
ドレープカーテンとセットで使われることが多いレースカーテン。透け感のある薄手の生地のカーテンです。
【特徴・メリット】
・日中の強い日差しはカットしつつ、柔らかな自然光を取り込むことができる
・花粉キャッチ機能や防炎、遮熱、抗ウイルス、消臭、UVカットなど機能が多様(表示マークで確認しましょう)
・ミラーレースや遮像レースは、より目隠し効果が高いので採光しつつ、外からは見えにくい
・紫外線による家具や床板、壁の劣化や色あせを防ぐ
・ウォッシャブル生地であれば家庭の洗濯機で洗濯可能(ネットに入れて優しく洗ってね)
【オススメの窓】
・掃き出し窓
・腰窓
・大型窓
【オススメの部屋】
・リビング
・寝室
・子供部屋
【注意してほしい・デメリット】※レースカーテンのみで使用する場合
・夜間は、部屋が明るいと外から様子が鮮明に見えてしまう →ミラーレースや遮像レースカーテンを使いましょう
・遮熱や保温効果が低い →ドレープカーテンとセットで使うか、遮熱レースカーテンを選びましょう
・猫を飼っているおうちは爪に気を付けて! →猫もカーテンに引っ掛かってパニックになるし、痛そうです。カーテンの糸もほつれてビリビリになってしまいます。
カフェカーテン
小さな窓や出窓、はめ殺しの窓などに目隠しの高さに取り付ける、フックがついていない丈の短いカーテンです。
【特徴・メリット】
・突っ張り棒で簡単に取り付けられる
・工具が必要ないので、賃貸にも適している
・小さい棚や収納の目隠しにもなる
・価格も安く気軽に購入でき、季節やイメージの変更、用途によって簡単に模様替えができる
・殺風景な小窓がおしゃれになる上、外からの目隠し効果もある
・ハンドメイドでオリジナルカーテンが作れる
【オススメの部屋・窓】
・キッチンの小窓
・リビングの出窓
・玄関やトイレなどの小窓
・収納棚
【注意してほしい・デメリット】
・あくまでも「小さな窓」用。掃き出し窓などの大きな窓には向いていません。
・男前インテリアには向いていません。
ローマンシェード
1枚の布をコードやチェーンで操作することで、上下に開け閉めをします。ヒダがない平面の生地なのでスッキリした印象です。
【特徴・メリット】
・ドレープカーテンと同じ生地で作れるので、同じ空間や部屋なら「掃出し窓をドレープカーテン、腰窓をローマンシェード」にして色柄を統一できる
・生地を降ろした時は平面になるので生地の柄をより活かしやすく、部屋に絵を飾るような使い方をしてその雰囲気も楽しめる
・高さ調節ができるので、日差し入り具合や、高い建物からの視線をコントロールしやすい
・ヒダがないので空間がスッキリ広く見え、モダンでスタイリッシュな雰囲気になる
・ダブルタイプならドレープとシアーでカーテンのような調光・遮光などの効果が得られる
【オススメの窓】
・小窓
・腰窓
【オススメの部屋】
・どんな部屋でも大丈夫です
【注意してほしい・デメリット】
・操作に力が必要なので、人が頻繁に出入りするような大きな窓には向いていません。(身長ほどの高さまで布を上げないと出入りしづらいですよね)
・全開しても布溜まりが上部にでき、窓の一部が隠れる →窓枠よりも上部に本体を取り付けることで解消します。
・価格が高めなので、コストを抑えるなら設置する窓を限定したほうが良いです。
いかがでしたでしょうか?
それぞれの種類や特徴によってメリット・デメリットがあるので、それを取り付ける部屋や窓にも向き不向きがありますよね?
まだまだあります、「ウィンドウトリートメント」
次回は
・ロールスクリーン
・アルミ・ウッドブラインド
・バーチカルブラインド(縦型ブラインド)
・プリーツスクリーン
・ハニカムスクリーン
について、詳しく書いていきますね。
冒頭に書いた「実は奥が深いウィンドウトリートメント」の真意ですが、本当に種類も情報も多いので、1コラムでは書ききれません。カーテンの柄とか色とかイメージ別の話にまでなると。。終わりが見えませんね。
次回のコラムに続きます! お楽しみに!
愛知県安城市に事務所を構える翔・住空間設計は、一級建築士が在籍しており、性能・デザインを叶えながら難易度が高いと言われる土地の小さい「狭小地」、正方形や長方形でない「変形地」での設計を得意としております。キャンプ用品や家事で収納に困っている方、アウトドアリビングでBBQやお茶会などを楽しみたい方、自然を身近に感じられ、心地の良い風や光を室内に取り入れてくれる中庭など、お客様のライフスタイルや趣味に合わせた設計をご提案いたします。また、インテリアコーディネーターが在籍しているため家具やインテリアのトータルコーディネートも可能です。自然がいっぱいで狭小地ならではのこだわりが詰め込まれたモデルハウスがあるため、ぜひ住み心地の良さを体感しに来てください。こだわりを叶えられずハウスメーカーや他の設計事務所などに断られてしまった方も、安城市を中心に名古屋市、知立市、刈谷市、碧南市、高浜市、西尾市、豊田市、岡崎市、幸田町などが対象エリアでもある翔・住空間設計まで、ぜひ一度ご相談ください。エリア外の方もまずご相談ください。あなたの家づくりへこだわり、理想を叶え、夢のマイホームをカタチにします。